voicyで色々と気付かされること
皆さんはvoicyという音声メディアをご存知であろうか?私がこのアプリを知ったのは、友人の薬剤師がvoicyにて配信をはじめたからであった。
吉田聡さん、通称よっし〜さん。
彼との出会いは日本プライマリ・ケア連合学会だったと思う。そこから『薬剤師のためのプレゼンイベント ザイシ』という、よっし〜さんが共同代表を務める株式会社ザイシのイベントに出るようになり、その場でvoicyを紹介されたのだった。
voicyの魅力
よっし〜さんの配信も聴くのだが、他にも魅力的なコンテンツがたくさんある。
何より、音声メディアであるため『ながら聴き』ができるのが、最大の魅力であると思う。
私は、通勤の車の中、在宅訪問する際の車の中、といった感じで、車中で聴くことがほとんどで、だいたいどのコンテンツも1つ10分程度で終了するので、移動時間に最適であることも魅力の1つである。
voicyを聴き始める前には、iPhoneユーザーということもあり、Podcastを聴いていた。
Podcastのコンテンツで良く聴いていたのが『徳田闘魂道場へようこそ』である。
(参考:徳田闘魂道場にようこそ→ブラウザ上で聴けるようになってる!知らんかった!)
このコンテンツもまた友人から教えてもらったものであり、医師や研修医向けのコンテンツであるものの、薬剤師として大きな刺激を受けた。
バックナンバーから全て視聴し終えてから、他にも面白そうなコンテンツが多かったので、色々と聴いていたのだが、中には1時間を超えるものもあり、隙間時間で聴き終えないのが難点であった。
その点、voicyの方が手軽な感じを受ける。
(個人的には『行け!世界遺産と雑学の旅』と『溝江達英の超越文法ラジオ』や『TED Talks』がおすすめである)
西野亮廣エンタメ研究所
そんなvoicyであるが、フォロー中のコンテンツはたくさんある。
その中でも毎日必ず聴き、バックナンバーも全て聴いたのが『西野亮廣エンタメ研究所』だ。
キングコング西野氏が毎朝10分更新しているのだが、内容はもちろんであるが、聴いているうちに、モチベーションが上がることが多いから不思議である。
この配信を聴きはじめてからというもの、すっかり西野氏のファンになってしまい、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』にも入会してしまった。
サロンの内容はここでは書けないが、日々大きな刺激を受けているのは言うまでもない。
さて、そんなvoicy『西野亮廣エンタメ研究所』の2020年3月13日配信の『新型コロナウイルスよりも恐ろしいもの』を聴いて、自分が今まで感じてきたことを振り返るキッカケとなったので、今日はそのことを書きたいと思う。
(参照:(2020年3月13日放送)新型コロナウイルスよりも恐ろしいもの/ Voicy - 今日を彩るボイスメディア)
(長々と書いてきたが、ここからが本題で、今まではなっがぁ〜い前振り)
切り捨てるということ
3月13日の配信を聴いて感じたことは、その時Twitterにあげさせてもらった。
「切り捨てるのはいやなんですね」「みんなで前に進んでいきたい」というキンコン西野氏の言葉にいつも共感の念を覚える。
— ゴリ油 (@goriabura21) 2020年3月13日
私も薬剤師業界でそのように思ってきたから。
新型コロナウイルスよりも恐ろしいもの - キングコング西野https://t.co/RW62TWbcKd#Voicy
このツイートの『薬剤師業界でそのように思っていたから』という部分であるが、随分と前から感じていたことであるし、今でもそう思っている。
私が在宅医療に関わるようになった頃、同じく在宅に関わる薬剤師が言っていたのは「何度言っても訪問しない薬剤師はもう放っておくしかない」ということだった。
確かに、必要性に迫られようが、在宅医療に関われない薬剤師がいることは事実であるが、私は、そのような切り捨て発言にどうしても違和感を感じていた。
なぜ違和感があるのかと言えば、関与できない薬剤師には『関与できない』何か原因があり、そこに上手にアプローチ出来れば関わることができるようになるのではないか?と思っていたからであり、また、そうした薬剤師を放っておくことは、非薬剤師の『薬剤師』という職種そのものへのイメージが下がることに繋がり、全体的にはよろしくない傾向なのではないかと感じていたからである。
ここで『上手に』とか『よろしくない』とか、曖昧な形容詞を使ってしまったが、明確な答えがあるわけではないため、こんな表現しかできないのが、また歯痒いところである。
在宅医療以外でも、例えば自己学習についても同様の論調は多いように感じる。
学ばない薬剤師は淘汰されてしかるべきだといったものである。もちろん、私達の行動次第では命に関わることもあり、生涯学習が義務付けられる医療従事者の1人であるため、そうした厳しい意見にさらされるのは仕方のないことなのかもしれない。
ただ、それでもなお、私としては『薬剤師一人一人の底上げや全体的なレベルアップ』こそが患者さんのためには重要である、といった考えになってしまう。
もちろん、放っておくべきだ、という主張の背景に、薬剤師以外の一般ビジネスの領域を考えれば、実力社会というか、学ばざる者食うべからずというように、弱者は淘汰されていくのだから、薬剤師も資格に甘えるな、という意見をお持ちの方もいる。
また、放っておくことで、淘汰された場合に、努力している人が評価されるという意見もあり、最もだと思うこともある。
しかし、私が甘いのかもしれないが、薬剤師という職種そのものに対する国民の理解が乏しい状況を考えると、放っておかれそうな人に対して、変わるチャンスは平等にあるべきかなぁとも思うのだ。
もはや主義主張の問題のような気もするが、これからも、薬剤師という職種が、この先の未来で重要な存在であり続けられるよう、何かしらの活動をしていきたい、そう思うのである。
毎度毎度、書いていてよくわからなくなっているが、今日のところはここら辺で終わりにしたい。