~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

AIと医療と私

毎日更新継続中

部屋とワイシャツと私

みたいなタイトルにしてしまった

 

1歳8ヶ月になる娘とお風呂に入っている時

ふと思いついたことがあった

脈絡のない文章になりそうな予感しかしないが

つらつらと書いてみるとしよう

 

医療従事者の評価って

 

医療従事者とくくってみたが

私は薬剤師なので薬剤師のことを書こうと思う

 

一般論的な話になるので異論はあるかもしれないが

とりあえず進めることとする

 

例えば

糖尿病患者さんがいた時

食事指導をすることがある

その際には色々と患者さんから情報を引き出そうと会話を重ねていく

 

食事内容だったり

食事をする際に注意していることだったり

食事回数だったり

間食の有無だったり

食事は誰が作っているかとか

孤食なのかとか

1日3回食べているのかとか

夕食は何時に摂取するかとか

食事は野菜から食べるかとか

そもそも野菜は摂取しているかとか

蛋白質は摂っているかだったり

炭水化物の認識だったり

経済的な状況はどうかとか

どこに買い物に行くのかとか

今思いつくままにざっと列挙するだけでもこれだけあるが

糖尿病療養指導士の資格を持っている方だったらもっと沢山のことを考えるのかもしれない

 

そういった情報を集めた後

専門家として評価し指導にあたる

ということが現場ではなされているわけだ

 

今後のテクノロジーの発展に伴い

上記の内容すなわち

情報収集→評価→指導(助言もしくは行動)

これは人間以外のものが実行していくのではないかということがふと頭に浮かんだのだ

 

発展に伴いと書いたが

もう既に実現可能なレベルなレベルに達成しているのではないかとも思う

(注意:私はAIやロボットなどの専門家ではない)

 

先日YaDocの話を聴いて

 

なぜふと頭に浮かんだかと言えば

日本プライマリ・ケア連合学会の研修会の内容がそうさせたのだと思う

 

医療法人社団鉄祐会理事長の武藤真祐医師の話を聴く機会があったのだ

 

武藤先生の自己紹介の際の肩書を見て

東大医学部やら早稲田大学大学院やらマッキンゼーやらPh.DやらMBAやら

凄すぎてただただ驚くばかり

 

武藤先生はカンブリア宮殿にも出演経験のある方で

名前をGoogle検索すると

医療×ICTや医療×ITといったテーマがあがってくる

 

その武藤先生が代表のIntegrity Healthcare

そこが運営するオンライン診療サービスが

前述のYaDocだ

(↓Integrity HealthcareのHP)

株式会社インテグリティ・ヘルスケア

(↓YaDocのHP)

疾患管理システム YaDoc(ヤードック)

 

一度説明を聴いただけであるし

その説明も製品説明ではなく

あくまで『これからの医療×ICT』といった話の中で紹介されただけなので

キチンと理解できていないと思うが

利用対象の患者が日々のデータを入力し

その入力されたデータを医師が評価して診察にあたるといったものだと思う

 

データ入力にはウェアラブル端末などの様々なデバイスが対応可能ということであった

最近のウェアラブル端末は安価なものでも高機能なものがあるため

文字入力をしなくても様々な患者データが入力されるわけである

 

YaDocの話の後には

英国バビロンヘルス社の診断AIの話題にもなり

武藤先生は「医者の存在はどこにいくのだろう」と戯けながら『人間がやらなければならないことは何か』あるいは『人間ができることは何か』といったテーマについて問題提起してくれた

(↓先生の話題提供の話が載っている記事)

「AIドクター」で医療を変える、バビロンヘルスの野望 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

AI全盛の時代に

 

こんな見出しにしたものの

一介の単なる薬剤師で

別にITに詳しい訳でもない自分が出せる答えなんてない

というか少し先の未来に確実に訪れるAI全盛時代は

多くの方が経験していないのだから答えなんて出せるものではない

 

前述のYaDocも

IOTとAIが繋がったとしたら

患者は日常生活を送りながら情報入力されることになりそうだし

バビロンヘルスの診断AIが繋がったら

患者へのアドバイスもできるだろうし

はたまた

他のロボットとのつながりでできることも増えるんだろう

 

そう考えると

漫画やアニメの世界は

すぐそこに来ているのだろうと思うし

トヨタのスマートシティとかGoogleの未来都市も

その方向なのかななんて全容も知らずに素人考えで思ってしまう

 

まどろっこしい表現を色々と書き連ねたが

今後来る(むしろ現在来ている)AI時代(なんてネーミングだとも思うが)に何ができるか考えた時に

私がふと思いついたものは

ナラティブだったり

人間臭さだったり

直感の部分だったり

まぁ誰もが想像しそうなテーマである

 

ナラティブ

 

釜石で佐藤伸彦先生の話を聴いて

心があたたかくなるような

心をゆさぶられるような

うまく言葉にできないが

そんな感覚を得た

 

そもそも釜石で佐藤先生の話を聴けるなんて

ナラティブ関係者からしたら羨ましがられるくらいのことなんだと思う

 

ちなみに佐藤先生のプレゼン資料には

タバコをカッコよくふかす婆ちゃん

お酒を嬉しそうに飲む爺ちゃん

といった一般的に医療従事者が禁煙だ禁酒だと騒いでしまいそうな対象となる方が沢山出てくる

 

佐藤先生はそれでいいじゃないかと確かおっしゃっていたと思う

タバコを吸ったっていいじゃないか

お酒を飲んだっていいじゃないかと

 

そんな佐藤先生が所長を勤める医療法人社団ナラティブホームには次のような言葉があるので引用する

人が関わるということを大事にしていく

ひとそれぞれに人生があります。
そして、そのものがたりは 多種多様です。
だからこそ、「病気をみる専門家」である前に、「病気をもった人と関わる」ということを、わたしたちは、大事にしていきたいと考えています。     

所長 佐藤 伸彦

(↓医療法人社団ナラティブホームのHP)

医療法人社団 ナラティブホーム|砺波|家庭のような高齢者専門の医療機関

 

佐藤先生は確かEBMがブームになり

エビデンスエビデンス言われる環境から

ナラティブにたどり着いたと言っていたと思う

(微かな記憶から引っ張り出したので間違っているかもしれないので悪しからず)

 

そんな私はナラティブを知ったあとに

青島先生、桑原先生、山本先生、をはじめとした

AHEADMAPの面々と出会い

EBMを知ることになるのだが

各界からエビデンスの鬼と称される青島周一先生が

エビデンスとして示される差は微妙なもので

だからこそ他の要素を考えることができる

つまりエビデンスの限界を知るからこそ

その選択肢を選ばない

または選択肢以外の方法を考えることができる

と言っているのを聴いて

佐藤先生の話を聴いた時のような

なんとも腑に落ちるような感覚を覚えたのを思い出す

(原文そのままではなく私の解釈も入っているので悪しからず)

 

人間臭さや直感力

 

普段患者さんと向き合っていて

なんというか直感的に色々と感じることがある

 

野暮ったい表現になってしまったが

この直感というのはなかなか文字にできない

PharmaTribuneで連載していた時(現在は休止)

事例提供をしていたのだが

文字情報では伝えられない何か自分だけが患者さんと共有する感覚がある

 

直感なので私が感じるものと他者が感じるものが同じになることはないと思うが

こういった感覚はきっと人間にしかできない分野につながるのではないかと思う

(何度も言うようにAIに詳しいわけではないが)

 

ところで人間臭さの話

(順番が逆になったが)

 

何か憎めない人っているよねという話を

確かキングコング西野さんのvoicyで小耳に挟んだ微かな記憶がある

西野さんがその人のそうした性質について何と語っていたかは覚えていないので後でvoicyを視聴し直したいと思うが

 

この何かわからないけど憎めないっていう性質は

おそらくAIには出せないんだろうと思ったのでこの話を出したわけだ

(何度も言うように…しつこくてすみません)

 

こういった要素を

医療従事者として

薬剤師として

どのように活かしていけるのか

そこが鍵になるんだろう

 

患者との人間関係

医師との人間関係

薬剤師との人間関係

その他の医療従事者との人間関係関係

介護関係者との人間関係

行政との人間関係

地域の他職種との人間関係

地域住民との人間関係

そういった人間関係を構築する際に

ナラティブだったり

人間臭さだったり

直感力だったり

そうした要素が活かしていけるよう

より成長していきたいと思う

(といつも通りの締めくくりになってしまった)