世の中を変えていくには
今朝は6時に自然と目が覚めた。
昨日は0時過ぎに寝たにも関わらずである。
娘に起こされた訳でもなく、
尿意を感じた訳でもなく、
何かに起こされた訳でもない。
そんな早く起きた朝。
flierで要約を読んだ。
ここ最近flierの要約を読むのをさぼっており、
久しぶりにじっくり読むことになったのだが、
著者の名前を見て驚いた。
なぜなら、著者である瀧本哲史氏のお話を、
実際に聴いたことがあったからだ。
釜石コンパスにて
瀧本哲史氏のお話を聴いたのは、
先日講師を務めたばかりの釜石コンパスであった。
(参照:釜石コンパスに参加して - ~学びと気付きの場所作り~)
私自身、釜石コンパスには何度も参加しており、
いつの釜石コンパスだったかは記憶が定かでない。
その時も、講師の1人として参加し、
瀧本氏が基調講演でお話したのだった。
当時、瀧本氏のお話を聴いて感じたのは、
早口で面白いことを言うな、
くらいの認識であった。
そして、大変失礼ではあるが、
話を聴きモチベーションが上がったものの、
瀧本氏が何をしているのか、
ほとんどわからないままであったし、
当然の如く、何を話したのかも覚えていない。
そんな瀧本氏が昨年亡くなったと聴き、
わずかな時間だが、同じ空間にいた者として、
言葉にできない喪失感を感じた。
今回のflierでは、瀧本氏が何を思っていたのか、
また、当時どんなお話をしていたのか、
振り返るキッカケとなり、
今の自分の気持ちとシンクロするものがあり、
頷きながらポジティブな刺激を得ることができた。
私の生きる意味は
以前にも同じようなことをブログに書いたが、
今回のflierを読んで、
『私が生きている意味とは何なのか』
とあらためて感じた。
毎日耳にする痛ましい事件。
たくさんの情報が流れる中で、
心揺さぶられ、心落ち着かず、
たくさんの感情が湧き起こり、
そんな感情に押し潰されそうになる日々。
時に閉塞感を感じることもある毎日の中で、
何とか世の中を良くしていきたいと、
漠然と思い、抽象的な事柄を考える。
そこで私は思う。
『私のようなちっぽけな存在に何ができるのか』
そう思うと同時に私が生きる意味を考えるのだ。
そんな疑問というか、青臭い問いに、
瀧本氏の語り口は答えを与えてくれるようだ。
今の世の中に必要なのは、
カリスマ的な影響力を持つ特定の人ではないと。
要約中に書かれていた。
「すごい人がすべてを決めればうまくいく」というよりも、「皆がそれぞれ自分で考えて世界をつくっていく」というほうが、本来あるべき姿なのではないか。だからこそ瀧本氏は個を変えるため、意見を「ばらまく」ことができる出版に力を入れるようになった。
https://www.flierinc.com/summary/2304
#フライヤー
これを読むと、私のような、
何処の馬の骨ともわからぬ自分でも、
世の中のためになるのではないか、
と勇気をもらえるのである。
また、私の目標である『本を出す』ことを
後押ししてくれるような記述もあった。
100万部売れても誰ひとり動かないよりも、たった10部しか売れなくてもその10人が大きな仕事をして世の中を動かすほうが、よほど価値は大きい。
https://www.flierinc.com/summary/2304
#フライヤー
たとえ10人しか読んでくれなかったとしても、
私の生きた証を残す意味でも、
私の考えに共感してくれる人が1人でもいれば…
そんな気持ちで『本を出す』
前向きに考えることができた。
パラダイムシフト
こんなことは書きたくないのだが、
私が日々仕事をする医療業界では、
『医者>>>>>>>>>>薬剤師』
と言ったヒエラルキーのようなものがある。
こんなことは書きたくないと言ったのは、
それを認めたくないとかそんなことではなく、
釜石で働く中では、そんな序列を感じないからだ。
今日も、4月に入社した新人薬剤師が、
私の勤める店舗で3ヶ月間の研修期間を終え、
明日から別の店舗に配属となることもあり、
門前の医院の医師で、釜石医師会会長で、
岩手県医師会副会長の小泉先生に、
ご挨拶に行ったのだが、
その際、次のように声掛けしてくださった。
「昔と違って、様々な職種がチームとなって
働く時代だ。そんな時代に薬剤師になって、
よかったね。これからも頑張ってね」
と暖かい声をかけてくれた。
本当に釜石で仕事ができて幸せだ。
話を戻すと、そんな釜石とは異なり、
世間一般では、
医師と薬剤師はなかなか協力できず、
SNS上では、そんな構図を表す投稿を目にする。
最近では、日本医師会会長が変わったことで、
薬剤師達は不安になり、薬学生は将来を憂う。
そんな世の中を変えたい。
釜石でできているのだから、
他の地域でできないわけがない、
そう思う気持ちと、
どこかで釜石が特別なのか…?
という問いとが入り混じる。
そんな混沌とした気持ちに、
瀧本氏のパラダイムシフトの話が突き刺さる。
これから日本を変えていくことができるのは若者しかいない。政治の世界でもビジネスの世界でも、大きな変化をもたらすのは基本的に若者である。だからこれからの日本も若い人が政治家になったり、政策立案に積極的に関わったりして、国政の中心を担うようになるべきだ。
なかなか改革・変革が進まず、歯がゆい思いをするかもしれない。しかしじつは天文学会が天動説から地動説に変わった理由は、説得でも論破でもなく世代交代だった。古い世代の学者たちは、どれだけたしかな真実を突きつけられても、主張を曲げるようなことは決してなかった。
一方で若い学者たちは古い常識に染まっておらず、天動説と地動説を冷静に比較し、どうやら地動説の方が正しそうだと判断した。当初、地動説は圧倒的な少数派だったが、徐々に上の世代の学者たちが老齢となり引退すると、学者のなかで地動説が多数派に切り替わる瞬間が訪れた。これがパラダイムシフトである。下の世代が正しい選択をしていけば、いつかかならず世の中は変わるのだ。
https://www.flierinc.com/summary/2304
#フライヤー
世代交代がなされるまで、
時間はかかるかもしれない。
時に挫けそうになるかもしれない。
それでも続けていくしかないのだろう。
私がいつも思うのは、
薬剤師は主役にならなくてよい、
今よりも少しだけ他職種に認められ、
今よりも少しだけ患者さんに認められたいだけ、
ということだ。
そんな世の中にしていきたい。
そのためにも、行動し続けたいと思う。