新人研修の見直し
先日のブログで『反転学習』について書いた。
(参照:反転学習を今更ながら知った日 - ~学びと気付きの場所作り~)
その中で、私が好きでやっている新人研修、その名も『臨床思考養成塾』の見直しについても書いているのだが、このブログ上で、考えを整理していきたいと思う。
(果たして、整理できるかは謎だが…)
2年間に分けて
当初は1年間毎月開催していたこと、そのスケジュールが対象者の負担になっていたこと、その結果2年間に分けて隔月開催することにした経緯、などは先日のブログでも述べた。
1年目を基礎、2年目を応用、という形にしようとしていることも書いたのだが、ではどういったスケジュールで、どんな内容を届けるべきか、そして反転学習をどのように取り入れるのか、ということを脈絡もなくつらつらと書いていこうと思う。
現在のコンテンツを改めて記載する。
4月『臨床疑問とEBM①』
5月『臨床疑問とEBM②』
6月『服薬指導と薬歴』
7月『コミュニケーション』
8月『患者さんのための説明』
9月『疑義照会&服薬情報提供書』
10月『検査値&薬物動態』
11月『行動変容&LEARN』
12月『フィジカルアセスメント&トリアージ』
1月『BPSモデル&患者中心の医療&家族志向ケア』
2月『地域医療&SDH&社会的処方』
これらを、単純に分けるとどうだろう。
先程は『基礎』と『応用』と書いたが、私の中での認識は『基礎=実務的内容』と『応用=発展的内容』というものであり、うまく分けれるかは微妙な感じもする。
先に『応用』から考えてみよう。
『応用=発展的内容』
・臨床疑問とEBM①
・臨床疑問とEBM②
・行動変容&LEARN
・BPSモデル&患者中心の医療&家族志向ケア
・地域医療&SDH&社会的処方
の6つは間違いなく応用になると考えている。
他に入り得るのは『フィジカルアセスメント&トリアージ』くらいか?
もし、これも入れるとすると『臨床疑問とEBM』の①と②を1つにまとめるとよいのかもしれない。
『応用=発展的内容』改☆
・臨床疑問とEBM
・フィジカルアセスメント&トリアージ
・行動変容&LEARN
・BPSモデル&患者中心の医療&家族志向ケア
・地域医療&SDH&社会的処方
うむ、悪くないかな。
さてさて、今度は『基礎』であるが、単純に残りを列挙してみる。
『基礎=実務的内容』
・服薬指導と薬歴
・コミュニケーション
・患者さんのための説明
・疑義照会&服薬情報提供書
・検査値&薬物動態
分かっていたことではあるが、6個には1つ足りない状況であるので、挙がっていないコンテンツではあるが『薬剤師のアセスメント』と題して、薬物治療評価や副作用判断の3STEPを取り上げてみたい。
そうすると、次のような感じになる。
『基礎=実務的内容』改☆
・服薬指導と薬歴
・コミュニケーション
・患者さんのための説明
・疑義照会&服薬情報提供書
・検査値&薬物動態
・薬剤師のアセスメント
うむうむ、悪くないかな。
反転学習
内容はさておき、大まかなテーマが決まったところで、反転学習をどのように取り入れるか考えてみたい。
ここで、再度、反転学習について記載する。
反転授業(はんてんじゅぎょう、英語: flip teaching (or flipped classroom))は、ブレンド型学習の形態のひとつで、生徒たちは新たな学習内容を、通常は自宅でビデオ授業を視聴して予習し、教室では講義は行わず、逆に従来であれば宿題とされていた課題について、教師が個々の生徒に合わせた指導を与えたり、生徒が他の生徒と協働しながら取り組む形態の授業である。英語では、「backwards classroom」、「reverse instruction」、「flipping the classroom」、「reverse teaching」といった表現も用いられる[1][2]。
(引用:反転授業 - Wikipedia)
ちなみに、反転学習を取り入れようとしているのはなぜかと言うと、
・今までは配布資料を渡していなかったこと
・時間内にロールプレイやグループワークなどを取り入れたいこと
・研修会後、実際に仕事の現場で使用できたかフォローできていなかったこと
といった課題を改善させたかったからである。
つまり、どういうかことと言うと、
「研修会開催前に配布資料を先に渡しておく
→
研修当日はロールプレイやグループワークなどの学習のみ行う』
という流れにし、上記3つの課題に対応しようとしているのだ。
さらに、配布資料には以下の点を盛り込みたいと考えている。
それは、今後の道標となりそうな自己学習用の書籍やコンテンツを紹介することである。
例えば、EBMであれば、青島先生の書籍や、JJCLIPの配信、TheSPELLのサイト、AHEADMAPやEBM東京や日本プライマリ・ケア連合学会のワークショップなどを紹介する、といった感じである。
常々、気付きを得るにはどんなことが必要かと考えている自分としては、上記のような道標を紹介しておくことで、関心をもった分野にどのようにアクセスするか、その選択肢のいくうかを提示し、そこでさらなる気付きや刺激をえてもらいたいと考えており、そのために配布資料の工夫が必要と考えている。
相変わらず、まとまりのない文章や内容であるが、今日のところはこれくらいにして、また後日に同様のテーマで思考整理していきたい。