~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

反転学習を今更ながら知った日

昼休憩の時間などの空き時間に、情報収集の意味合いで使用しているアプリ『NewsPicks』

私の関心事が『教育』にあるため、その分野の記事にどうしても目がいってしまう。

今日たまたま見つけた記事を読んで『反転学習』という概念をはじめて知った。

(https://globis.jp/article/7496)

 

反転学習とは

 

Google検索してみると、『反転学習』ではなく、『反転授業』というワードが出てくる。

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トップにWikipediaの定義が出ているので、そこから引用する。

反転授業(はんてんじゅぎょう、英語: flip teaching (or flipped classroom))は、ブレンド型学習の形態のひとつで、生徒たちは新たな学習内容を、通常は自宅でビデオ授業を視聴して予習し、教室では講義は行わず、逆に従来であれば宿題とされていた課題について、教師が個々の生徒に合わせた指導を与えたり、生徒が他の生徒と協働しながら取り組む形態の授業である。英語では、「backwards classroom」、「reverse instruction」、「flipping the classroom」、「reverse teaching」といった表現も用いられる[1][2]。

(引用:反転授業 - Wikipedia)

いやぁ知らない分野に触れると、なぜこうもワクワクするのだろうか。

ブレンド型学習』という単語もはじめて知った。オンライン配信による教材を利用しながら、教室での授業と組み合わせていく学習方法のようだ。

 

ちなみに、反転授業についてわかりやすく書いてあるなぁと思ったのは、Benesseの教育情報サイト。

リンクを貼っておく。しかし、記事の日付が2016年9月2日と約4年前で、その時に注目されていたとすれば、自分はどんだけ今更知ったって感じだな…

(注目の反転授業とは? 反転授業のメリット・デメリット|ベネッセ教育情報サイト)

 

COVID-19で学校が休校になる中、ネット授業などに注目が集まり、仕事などもリモートワークが推奨されるなど、一気に変化しそうな中、対面で会うことや会わずに済むことのメリット&デメリットが語られるようになった。

個人的には、全てをリモートワークやオンライン学習にすることには賛成ではないが、大半のものは対面でなくとも何とかなりそうだなとも感じている。

そう考えると『ブレンド型学習』はオンラインも実際に集まることも両方の要素が入っており、なかなか興味深いなぁと思った次第である。

 

さて、今回反転授業に関心を持ったのは、私が当社で行なっている新人薬剤師対象の『臨床思考養成塾』に応用できそうだなと、記事を読んで感じたからだ。

 

臨床思考養成塾

 

2018年4月に、当社に久しぶりに新卒薬剤師が2名入社することになり、後進の育成の必要性を感じた私がはじめたのが、臨床思考養成塾である。

 

また、自分自身の経験から、

薬剤師としてどのように学び…

薬剤師としてどのように考え…

薬剤師としてどのように行動していくか…

そうした思考能力を伸ばしていくことが重要だと感じたのがキッカケとなりはじめたものでもある。

なので、内容としては、知識を教えるというよりは、ロールプレイ、グループワーク、個人ワーク、などを入れ、受身な講義のみにしないように配慮していたつもりではであった。

 

「つもりであった」としたのは、この研修にも色々と課題というか問題点があり、見直しの必要性を感じたいたからだ。課題を列挙していきたい。

①時間外(業務終了後)に行なっていたこと

②時間を決めていなかったこと

③受講者のレベルに合わせられなかったこと

④講義内容の配布資料を用意していなかったこと

⑤開催頻度と内容の見直しが必要だったこと

以上5点が挙げられる。

 

ちなみに、内容は以下の12回であった。

内容のわかるタイトルのみ列挙する。

4月『臨床疑問とEBM①』

5月『臨床疑問とEBM②』

6月『服薬指導と薬歴』

7月『コミュニケーション』

8月『患者さんのための説明』

9月『疑義照会&服薬情報提供書』

10月『検査値&薬物動態』

11月『行動変容&LEARN』

12月『フィジカルアセスメント&トリアージ

1月『BPSモデル&患者中心の医療&家族志向ケア』

2月『地域医療&SDH&社会的処方』

3月『IPW&チーム医療&多職種連携コンピテンシー

 

上記のように毎月業務終了後に2時間前後の時間で開催したこともあり、参加者の疲労や不満につながってしまったと反省した。

そこで、2019年4月に入社した新卒薬剤師に対しては、順番は変えずに隔月で開催し、2年間に分けることとした。

その後、すったもんだがあり、業務時間内に開催することや、1年目と2年目の内容を考え直すことにして、今に至る。

 

内容の大幅な見直し

 

最後の方はだいぶ端折ったが、とにもかくにも、見直しが必要だということだ。

そこで、反転学習である。

動画コンテンツの作成には時間と労力がかかるため、早急に取り入れることはしないまでも、例えば、配布資料を先に渡し内容を読んでもらった上で、研修当日は、60〜90分と時間を決め、その中でワーク、ロールプレイ、実際の業務との兼ね合い、といった内容でインタラクティブで自由度の高いものにできればよさそうだなぁと、ぼんやりと考えている。

 

その上で、1年目は、業務に近い内容、例えば『服薬指導』や『薬歴記載』や『疑義照会』や『服薬情報提供書』といった内容のものにし、2年目は『EBM』や『BPSモデル』といった応用的な内容にすればよいかな。

 

また、資料も、全てを記載するわけではなく、参考資料として、例えば「『薬歴』であればこの書籍で勉強すると良いよ」といったガイドラインというか、道標みたいなものにしたいと思っている。

 

つらつらと書いてきたが、アイディアが沢山浮かんできて、若干興奮気味であるが、何より大変なのは、資料の作り直しが必要な自分自身である。

後進の育成のためにも、頑張っていきたいと思う。