~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』を見て

ついに放送されたドラマ

『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』

(参照:アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋 - フジテレビ)

 

新型コロナウイルスにより日本中が混乱する中、

ドラマ撮影にも大きな影響があったようだ。

 

私は、ドラマの時間帯は、娘を寝かしつけもあり、

リアルタイムでは見ることが出来ないため、

放送翌日に録画を見た。

 

その時の感想はツイートしていたのだが、

改めて色々と思うこともあり、

日記的につらつらと書いていこうと思う。

 

薬剤師が主人公

 

もう既に語られていることだが、

薬剤師が主人公の漫画やドラマは初めてである。

 

正確にいえば、主人公の設定が薬剤師という

作品はあったかと記憶しているが、

薬剤師の仕事に焦点が当たったものは無かった。

(『薬屋りかちゃん』を除いて)

薬屋りかちゃん : 1 (アクションコミックス)
 

 

私は薬局で働いているが、

病院で勤務した経験はないので、

『アンサングシンデレラ』の舞台である

病院の現場は想像するのみである。

 

そんな私でも、ツイートしたように、

薬剤師あるあるが散りばめられているドラマに、

時に笑い、時に涙し、時に反省した次第である。

 

普段ドラマは見ないので、

参考にならないかもしれないが、

自分が薬剤師であることは抜きにして、

純粋に楽しめた気がする。

 

大きな枠の功罪

 

さてさて、ドラマの中でもあったことだが、

『薬剤師のくせに』といった発言は、

実際の現場でもよくある話だ。

 

私自身は、釜石市という恵まれた場所におり、

ドラマのように、他の医療従事者から

そんな言葉を浴びせられた経験はない。

(参照:釜石を福祉の街に - ~学びと気付きの場所作り~)

 

何度か患者さんから言われたくらいかな。

 

今回無事にドラマ放送が開始となる前にも、

Twitter上では色々と、ある種の炎上があった

と伝え聞いている。

 

作中の「薬剤師が最後の砦」という

表現に対して看護師の方から反対意見が出たり、

その他にも細かいツッコミのようなものが

多々あったようだ。

 

Twitter上ではネガティヴな意見に属される

炎上にも近いツイートは、

個人的に見たくないので経緯など正確には

知らないし知りたくもない。

 

ただ、ここから得られる気付きがあると思い、

ブログに書こうと思ったわけだ。

 

voicyで得られた学び

 

添付できるような放送回はないが、

私が毎日聴いているvoicyで

語られていることがある。

 

それは先の見出しにも書いた、

『大きな枠で考えること』についてである。

 

『荒木博行のbook cafe』

f:id:GORIABURA21:20200718052833j:image

『澤円の深夜の福音ラジオ』

f:id:GORIABURA21:20200718052947j:image

上記の2番組の中で、荒木マスターや澤さんが、

よく語っている言葉かなぁと記憶している。

 

『大きな枠』とは、例えば職種とか業界とか、

あるいは国とか、そういったものである。

 

「薬剤師のくせに」といった発言を取り上げると

薬剤師にも色々な方がおり、

同業者から尊敬される人もいれば、

同業者からも疎まれる人もいれば、

他職種から尊敬される人もいるし、

他職種から疎まれる人もいるし、

といった具合に様々な人が内包されている。

 

大きな枠で考えたり、大きな枠で括ったり、

そうすることで議論にならなかったり、

思考が先に進まなかったり、

そんな場面は往々にしてあるのではなかろうか。

 

ドラマ中の産婦人科医を見て、

「なんで医者って偉そうなんだろう」とか、

「他職種を蔑む医者いるよね」とか、

「所詮医者って…」とか、

それも『医者』という大きな括りで

発言したことになるわけで、

そう言葉にすると、その言葉が1人歩きする、

なんてことはよくある話だと思う。

 

医療系ドラマ

 

今まで、数多くの医療を題材とするドラマが

放送されてきた。

 

最近で言えば、上半期も下半期を通して、

どこかの局で何らかの医療系ドラマが

放送されている気がする。

 

医療系ドラマでスポットライトが当たりやすい

医師や看護師を見ると、『医師』や『看護師』

にも色々な人がいて、その世界のヒエラルキー

のようなものが語られる場面があったりする。

 

今回の『アンサングシンデレラ』では、

一般的なイメージとしてある

『医師』と『薬剤師』のヒエラルキーの描写も、

たくさん出てくるわけだ。

 

こうした、ある意味負の部分が語られるのは、

「そんなことあるんだね」と知ってもらうには

良いのかもしれない。

 

しかし、私が実際に現場で働いていて思うのは、

薬剤師のことを尊重してくれる医師は多く、

ヒエラルキーのようなものはあまり感じない。

 

それは先にも述べたが、釜石で働いているから

そう感じるのかもしれないが、

それだけではない気もする。

 

人は知らず知らずのうちに、

大きな括りで考えてしったり、

大きな括りで発言してしまうことで、

そうしたイメージを持ってしまうのではないか。

 

例えば「大柄な医師」という考えを持った時点で

『医師=大柄』になってしまうように、

そんなことがあるのかもしれない。

 

そう考えると、

昨今の薬剤師バッシングに対しては、

我々薬剤師1人1人が目の前の患者さんに対して、

丁寧に対応していくしかないのかと思ったり、

他職種に対する対応も見直す必要がある

のかもしれないし、だけども、

私たちも1人の人間である以上完璧ではないし、

なんてもやもやしたりする。

 

いつものように、駄文拙文の長文となり、

最後の方は何を言っているか分からなくなったが、

ドラマ『アンサングシンデレラ』の今後の展開が

楽しみだなぁという感想で締めたいと思う。