~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

Musubiの魅力を再認識した日

日々感じたことなどを日記的に書いているので、

ネタには事欠かないのだが、

昨日は久しぶりに寝落ちしてしまい、

更新が1日空いてしまった。

 

娘を寝かしつけてからが私の時間。

 

というわけで、今日あった出来事から、

感じたことをつらつらと書いていきたい。

 

Musubiの説明を受けて

 

本日、14時から、株式会社KAKEHASHIの

電子薬歴システム『Musubi』について、

オンライン商談ツール『ベルフェイス』を使用し、

説明を受けた。

 

キッカケは、KAKEHASHIの営業の方から、

薬局に突然電話がかかってきたことで、

電話を受けたスタッフが不動産関連の勧誘と

思って、私に繋がずに切ってしまいそうになったが

今思えば話が聴けて良かったと思う。

 

以前にも、KAKEHASHIのMusubiに関しては、

ブログで紹介する機会があった。

(参照:電子薬歴への投資 - ~学びと気付きの場所作り~)

 

説明を受けて、このブログにも書いてある

タイムマネジメントの部分を、

実際のデモ画面や操作を見ることで、

再認識できた気がする。

 

ちなみに、なぜ以前にも取り上げたMusubiを

再度取り上げようと考えたかと言うと、

私のツイートに対して反響があったからだ。

 

反響と言っても、リプが3件、

リツイートが2件、いいねが15件と、

フォロワー数の少ない私にしては、

というところだが、驚く程の反応だったのだ。

 

ツールベースかスキルベースか

 

以前は、タイムマネジメント、未来への投資、

といったキーワードで書いたものを、

内容は同じだが別の視点から書いてみようと思う。

 

薬剤師として働く中で、仕事である以上、

労働時間は1日8時間と、大体決まっている。

(正確に言えば週40時間労働)

(『日本において』と枕詞を付けなければならないが)

 

そんな限られた時間の中で、

現場で働く薬剤師の実態としては、

調剤して服薬指導して薬歴を記録して、

といった業務で1日が過ぎ去る事が

多いのではないだろうか。

 

そんな中、我々薬剤師に求められている役割は、

日々変化しているという背景もある。

 

これも正確に言えば、薬剤師の本質を考えると、

『新たな』というわけではないのだが、

今回はその点は触れずに話を進めたい。

 

求められる役割が変化している、と書いたが、

それは『対物から対人へ』というキーワードで

語られることが多く、実際には、

在宅医療への参画だったり、

フォローアップの試みだったり、

トレーシングレポートの活用だったり、

あるいは研究やエビデンス検索、

などの役割というか行動が

求められているのではないだろうか。

 

Musubiの導入がない薬局では、

それを薬剤師のスキルで補った上で、

時間を捻出し、先の例に出した役割を

果たすよう努力していると思う。

 

つまり、見出しに書いたように、

スキルベースで時間を捻出していることになる。

(ちなみに私の考えるスキルは下記ブログ参照)

(参照:私の考える薬歴記載のあれこれ - ~学びと気付きの場所作り~)

 

それに対して、時間を捻出する、という価値を、

ツールベースで果たそうとしているのが、

Musubi の大きな特徴だと改めて感じた。

 

他にも、患者とのコミューケーションツールとして

Musubiは大きな可能性を秘めており、

その点については、ホームページ上にある記事を

添付するので、そちらを参照いただきたい。

(参照:Musubiの本質は、患者さまとの会話の価値を高めることにある。|導入事例|Musubi(ムスビ)-電子薬歴の先をいく薬局体験アシスタント)

(こちらの記事は尊敬する薬剤師であるヨッシ〜さんの言葉が紹介されている)

 

また、プレスリリースがあったようだが、

Musubiは『電子薬歴・服薬指導システム』から

『薬局体験アシスタント』へと変化したようで、

名称の変更からも、

患者さんとのコミュニケーションツールとしての

特徴が強調されたのではないかと推測する。

(参照:なぜ調剤薬局のDXが必要なのか?「しなやかな医療体験」めざすカケハシが新サービスを発表 | LoveTechMedia - ラブテックメディア)

 

ツールをどう使うか

 

KAKEHASHIの回し者か、と言われるほど、

Musubiにお熱な私だが、ツールである以上、

宿命とも言える側面があることも忘れてはならない

と考えている。

 

それは、ツールをどう使いこなすか、

といった視点である。

 

これは、Musubiに限らないのだが、

例えば、当社にある4店舗を比べても、

それぞれ配属されている薬剤師が異なるため、

薬歴の質は異なっていると思われる。

 

薬歴の質と書いたが、頭書きにあたる部分に、

患者の背景となる部分を抽出しているのか、

といった点や、見やすいかどうか、

SOAPの流れに淀みがないか、

プロブレムリストを駆使しているか、

特記事項は更新されているか、

といった細かい部分の話である。

 

これは何も、個別指導対策のことを

言っているわけではない。

 

患者のための薬歴にしようとすると、

上記のポイントを押さえる必要がある、

と私自身が考えているからだ。

 

このように書いている私の薬歴は、

一応、他の店舗よりも充実していると思うし、

社長からもその点を評価していただいている。

 

出来た時間の使い道

 

また、もう一点、上記の内容同様に、

若干ネガティブな点を指摘したい。

 

仮にもし、Musubiが導入された場合に、

おそらく、うちの薬局の多くの薬剤師が、

今以上の余剰時間を捻出するだろう。

 

実際にMusubiを導入した薬局の話を聴くと、

「薬歴記入が遅い薬剤師が薬歴記載業務を早く

 こなせるように導入し、それは達成したけど、

 良い意味で想定外だったのは、今までも

 薬歴記載業務が早かった薬剤師が、

 今まで以上に早くなったことだ」

といったものもあったくらいだ。

 

そこで、見出しにもあるように、

捻出した時間で、それぞれの薬剤師が、

価値を創造できるかどうか?

と問われるようになるのではないだろうか。

 

というのも、当社の薬剤師は、

私が言うのも何だが、

在宅医療に参画したり、

トレーシングレポートを書いたり、

といった価値ある仕事に既に取り組んでいるし、

志や意欲のある薬剤師が多いと思うのだが、

今回のコロナで、言い方は悪いが、患者が減り、

その分暇になっている側面があるにも関わらず、

社長の評価としては、フォローアップなどに

時間を費やしている様子はないとの評価だった。

(ちなみに私の店舗は積極的にやっている)

 

まぁ社長の評価であり、

私自身がこの目で見たわけではないので、

実際のところは何とも言えないが、

時間があっても行動しない、という可能性も

一般的には考えられるので、

やはりマインドセットの部分は大切だろうと思う。

 

最後に

 

さてさて、久しぶりに3000文字以上書いてみた。

ツイートしたように、Musubiの導入は、

残念ながら当社では行われない。

 

その理由は、経営上の判断として、

電子薬歴システムを刷新したばかりであること、

Musubiがレセコン一体型でないことを社長が

気にしていること、が挙げられる。

 

また、社長としては、

スキルベースによる薬剤師の成長や、

行動や実践を求めており、

ツールベースではない部分に期待しているようだ。

 

私自身は、Musubi導入による時間の捻出をはかり、

それによって行動力を挙げてもらう方が良いと

考えているし、ヨッシ〜さんの記事にあるように、

コミュニケーションツールとしての魅力は、

当地域の他の薬局との差別化に繋がるので、

その点に大いに期待しているのだが…

 

まぁ今後も社長に意見を伝えていこうと思う。

 

相変わらずの駄文拙文であり、

Musubiの魅力が伝わるかは何とも言えない。

もしも読んでいただけたのであれば幸いである。