~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

新型コロナウイルスとオンライン化

緊急事態宣言が解除されるも、

テレビをつければコロナの話題ばかり、

といったことは変わらず。

 

今回の新型コロナウイルスの一件は、

様々なことを考えるキッカケとなった気がする。

 

唯一の感染者ゼロ

 

以前のブログでも書いたが、

岩手県は全国唯一の感染者ゼロを達成しているが、

このウイルスの特徴を考えると、

たまたま重症患者がいなかったり、

といったことだろうなぁと思っている。

 

まぁ真実の程はわからないが、

私自身はそう認識しているというだけだ。

(参照:新型コロナウイルスと私 - ~学びと気付きの場所作り~)

 

最近思うのは、

『感染者ゼロは果たして良かったのか?』

ということである。

 

もちろん、新型コロナウイルスによって、

重症肺炎を発症する方がいなかったり、

死者が出なかったことは何の疑問もない。

 

私が思うのは、

新型コロナウイルスによって、

テレワークへの移行などの

オンライン化が進んだことを考えれば、

感染者ゼロでその機会を逃したのではないか?

と思ってしまうのである。

 

非オンライン化

 

岩手県以外の県でのオンライン化の

進み具合を把握しているわけではない。

 

岩手県を除いた46都道府県の感染者数も

様々であるので実際の所もわからない。

 

また、岩手県自体は四国と同じ広さで、

北海道の次に大きい、県では1番の広さであるため、

県内の自治体によっても状況は異なると思う。

 

さらに言えば、業種によっても異なるし、

他の職種のことはわからないので、

私が携わる医療分野において考えてみたいと思う。

 

以前のブログで医療分野は他の業界に比べると、

遅れているということを書いた。

(参照:原始人がスマホを手にしたら - ~学びと気付きの場所作り~)

ちなみにそんなブログのキッカケにもなった

ツイートも添付しておく。

 

こうした視点から私の働く

釜石市の医療現場を考えると、

病院のオンライン診療や、

薬局でのオンライン服薬指導など、

医療とオンラインの関係性は希薄なままだ。

 

診療所の医師を見ると、

比較的高齢な方が多いことや、

そもそもオンライン診療では

画像で判断できることにも限りがある、

ということもあるかもしれない。

 

しかし、今回の新型コロナウイルスによって、

好むと好まざるに関係なく、

半ば強制的にオンライン化を強いられた経験を、

するのとしないのでは今後の歩みは

変わっていくのではないか?

そう感じるのだ。

 

かく言う私も、

それほどITスキルがあるわけでもないし、

今回の件で初めてzoomに触れたくらいだ。

 

しかし、ケアカフェかまいしを運営していく上で、

zoomを使用してみたことで、

zoomに出来ることや出来ないこと、

そうしたことを朧げながら把握できた気がする。

 

それもこれも実際に触れる機会が

あったからに他ならない。

 

変わらなかったもの

 

若干ネガティヴな物言いでオンライン化に

進みにくかった背景や状況を述べた。

 

視点を変えてポジティブな面に目を移してみたい。

 

最近仕事をしていて思うのは、

良くも悪くも新型コロナウイルス前の状態に

近づいている気がするということだ。

 

まるで、

新型コロナウイルスなんてなかったかのように。

 

それは私の薬局で感じる雰囲気だけかもしれない。

 

同じ釜石でも、

異なる風景を感じる場所もあると思うので、

あくまで私の薬局においてと念を押しておく。

 

釜石市の医療は、

少ない人口で、

少ない専門職種で、

今まで歴史を作ってきた。

(参照:釜石を福祉の街に - ~学びと気付きの場所作り~)

 

こうした背景を考えると、

オンライン化が進まなかったことは、

かえって人と人の距離感は

beforeコロナの状態に近い気がして、

ポジティブに捉えられるのかもしれない。

 

この状態が良いことなのか悪いことなのか、

それは今後の時間経過でしかわからないことだ。

 

少なくとも、

前向きに捉えてやっていくしかないのだろう、

そう思ってまた明日も淡々と働いていきたい。