~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

釜石市の未来

先日、NewsPicksの『WEEKLY OCHIAI』

を見ていて、たくさんの刺激を受けた。

 

【落合陽一×石破茂】危機のリーダーシップとコロナ後の世界秩序 #NewsPicks #WEEKLYOCHIAI

 

その衝撃を思わずツイートしたので添付する。

 

 

東京一極集中のデメリット面に、

今回のコロナで改めて気付かされたわけで、

今までも言われていたことであるが、

地方創生を成し遂げるチャンスということを

今回の放送で感じた。

 

さて、では釜石市はどうなっていくのだろうか。

 

田舎根性

 

この見出しが正しいかわからないが、

釜石市民に釜石の魅力について尋ねれば、

たいていの人が「何もない」と答えるだろう。

 

また、釜石市民に、

この釜石に何が欲しいですか?

と聞けばたいていの人が、

都市部にあるようなものを求めるだろう。

 

その発想が、結局のところ、

ミニミニミニミニ東京を求めているとも知らずに。

 

中には、イオンが潰れたら釜石は終わりだ、

なんて言う人もいる。

 

震災後に復興の意味合いも兼ね、

イオンタウン釜石ができたわけだが、

イオンのような大型ショッピングモールが、

全国的には苦戦している状況にあり、

いずれは撤退するのは明らかである。

 

なぜなら、

イオンが戦わなければならないのは、

Amazonだからである。

 

GAFAの一角、

世界最大の資産家であるジェフ・ベゾスがCEOの、

あのAmazonであ〜る。

 

一昨日のブログにも登場した、

『2025年、人は「買い物」をしなくなる』に、

そのようなことが書いてあったような…

ないような…

2025年、人は「買い物」をしなくなる

2025年、人は「買い物」をしなくなる

  • 作者:望月 智之
  • 発売日: 2019/11/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

話が横道にそれた。

まぁいつものことである。

 

話が脱線し過ぎて、

自分でも何を書いているか、

訳が分からなくなっている。

 

そんなブログを、もしも、

読んでくれる人がいるのであれば、

「なんだこの文章は…」と、

呆気にとられるであろう。

 

釜石の魅力とは

 

先日のブログで、釜石住民の心意気や、

その背景にあるであろう歴史的背景について、

私見を述べさせてもらった。

 

(参照:八王子出身なのに釜石に永住したいってほんと? - ~学びと気付きの場所作り~)

 

詳しくは、添付のブログを読んでいただければ、

と思うところだが、端的に言えば、

『よそ者を受け入れる』文化が、

釜石の魅力である、と書かせてもらった。

 

それ以外に、釜石には魅力がないのか?

と言われれば、他にもたくさんあると思う。

 

まず、釜石といえば、

『鉄と魚とラグビーのまち』と言われている。

魚に関していえば、

三陸沿岸のまちで、

太平洋に面しており、

イメージが湧きやすいと思う。

 

では、鉄とラグビーはどうか。

2019年ラグビーW杯について、

スポーツジャーナリストの、

二宮清純さんのコラムから引用したい。

釜石は「鉄と魚とラグビーのまち」として知られています。1880年には官営の製鉄所がこの地に設けられました。1959年には、富士製鐡(現・日本製鉄)釜石製鉄所内にラグビーの実業団チームが誕生しました。後に「北の鉄人」と呼ばれる新日鉄釜石です。獲得した全国タイトルは、歴代最多の26回(日本選手権8回、全日本社会人大会9回、国体9回)。1978年度から1984年度にかけて日本選手権7連覇を達成しました。その伝説のチームは釜石シーウェイブスと名を変え、今も活動を続けています。

(引用:「鉄と魚とラグビーのまち」釜石に大漁旗がはためく日【二宮清純コラム ノーサイドラウンジ】| ラグビー特集 | J:COMテレビ番組ガイド)

 

こうした歴史や自然背景から、

『鉄と魚とラグビーのまち』と、

言われるようになったわけだ。

 

対外的なイメージとしては、

わかりやすいフレーズであると思う。

 

このフレーズにあう資源もたくさんある。

例えば、釜石鉱山である。

 

私は残念ながら機会が合わず、

参加出来ていないが、

釜石鉱山の見学ツアーがあるのだ。

(参照:鉄のまち釜石〜トロッコで巡る釜石鉱山坑道見学と国登録有形文化財の旧釜石鉱山事務所 | かまいし情報ポータルサイト〜縁とらんす)

 

他にも、世界遺産である橋野高炉跡もある。

(参照:橋野鉄鉱山|釜石|ストーリー&サイト|明治日本の産業革命遺産)

 

地元住民は、橋野高炉跡のことを、

「あそこには何にもないぞ」

「あれで世界遺産なんて恥ずかしい」

「あんなとこ一度も行ったことないよ」

なんて声も聞こえる。

 

個人的には、

人の手が入っていないからこそ、

当時の情景を想像すると、

まるでタイムスリップしたかのような、

不思議な感覚になれるので好きなのだが、

地元住民にはそんな感覚はないようだ。

(全員ではないよきっと…)

 

結局のところ

 

今回あげたのは、ほんの一部であるが、

書いていて思うのは、

結局のところ、

釜石の未来を考える上で、

最も重要かつ必要なのは、

『市民の意識改革』なのではないかと思う。

 

これはきっと釜石市に限った話ではないだろう。

 

地元住民が1番地元の魅力に気付いていない。

自分が住んでいるところには何もない、

そんな風に地元を田舎と決めつけているのは、

他ならぬ地元住民なのではないか。

 

これはきっと、

東京一極集中時代の負の遺産に他ならない、

そんなことを感じる。

 

こうした地域住民に根付いた、

ある種呪いのような雰囲気は、

並大抵のことでは覆らない気もする。

 

学校教育から手がければよいのではないか、

と考えたこともある。

もちろん、有効な手段の1つだろうとも思う。

 

学校教育で思い出されるのは、

昔『秘密の県民SHOW』て見た静岡県の事例だ。

確か、学校の授業で『利き茶』をしたり、

お茶の入れ方を学んだり、

といったことをしていたと思う。

(参照:静岡県/お茶を楽しむ食育実践事例集)

 

実際の効果の程は不明であるが、

素人ながら有効な気はする。

 

しかし、いくら学校でやったとしても、

家に帰り、親をはじめとした大人達が、

上記のように地元に魅力を感じていなければ、

その影響を子供は受けるだろう。

 

そう考えると、大人達にこそ、

地元の魅力に気付いてもらう試みが、

必要なのではないか、と思う。

 

冒頭に添付した、

『WEEKLY OCHIAI』でも言われていたように、

withコロナ時代には、

地方が輝ける時代になるかもしれない。

テクノロジーも後押ししてくれる。

そう考えると釜石の未来は明るいのではないか、

そんな楽観的な気持ちを持ったひと時であった。