~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

ブルーピリオド

新型コロナウイルス(COVID-19)が、

こんなにも猛威をふるっていないあの頃。

お昼休みに『ヒルナンデス』を見ていた。

 

まだスタジオにはお客さんもいたし、

出演者の距離も離れていなかった。

確かそんな頃の話。

 

漫画好きの、お笑い芸人3名が、

自分の好きな漫画をプレゼンする企画があった。

3名が紹介した漫画のうち、

2つは面白そうだなぁと思って、

Amazonてポチッと大人買い

 

購入してすぐ読むことは無かったが、

zoomで飲み会をした後に、

お酒の勢いで読み始めると、

深夜にも関わらず最後まで読み切ってしまった。

 

その漫画が『ブルーピリオド』である。

 

その時、あまりの面白さに興奮冷めやらぬ中、

どうでもよいことであるが、

思わずツイートしてしまった。

 

ほんとどうでもよいが貼り付けてみる。

 

 

そんな『ブルーピリオド』について、

単なる一般人の私の感想を述べたいと思う。

 

ブルーピリオド

 

ブログに紹介するということで、

改めてWikipediaを調べてみたが、

なんかうっすい感じ。

(参照:ブルーピリオド - Wikipedia)

 

さてさて、作品の魅力は、

おそらく色々な人が書いていると思うので、

なぜ私が、この作品にこんなにも惹かれたのか、

つらつらと書いていきたいと思う。

 

以前のブログで、大学受験にまつわることを、

だらだらと書いたのだが、その中で、

美大を受験したいと思っていたと述べた。

 

大学にいくのであれば美大に行きたい。

そう思った私はまた両親に相談。

父は許してくれたが、

母は「あなたが絵を描くのが好きなのは知っているけど、それで食べていける人は一握りよ、美大じゃない大学にしたら?」とのこと。

母の発言の背景には、

母の兄であり私からすると叔父の姿を見ていたことが関係している。

というのも、

叔父はフランスに留学した経験もあるステンドグラスアーティストだからだ。

その叔父を間近で見ていた母は、

美大を出た後の大変さを知っており、

私のことを心配してそのように言ったのだろう。

(引用:学生時代に考えていたこと〜夢と現実〜① - ~学びと気付きの場所作り~)

 

小さい頃から絵を描くのは好きであった。

そんな自分が美大に行きたいと、

少しでも思ったのは自然なことだったのだろう。

 

『ブルーピリオド』を読んで思ったのは、

「母親の言う通りに美大を諦めて良かったな」

ということだった。

 

今の自分にある程度満足しているのもある。

また今思えば当時、どうしても美大に行きたい、

という信念というか執着心はなかったのもある。

 

この漫画で描かれる、登場人物の苦悩を見ると、

いかに大学受験前の自分がちゃらんぽらんで、

いかに本気でなかったか思い知らされる。

 

主人公が、美術に出会うまでの状態といえば、

聞こえはよいかもしれないが、当時の自分は、

そんな感じだったように思う。

 

個性が大切と言われ

 

私が高校生の頃は、記憶が確かならば、

『個性』という単語がキーワードだった。

 

個性が大切とか、

個性がないとか、

個性的であろうとか。

 

そんなことが叫ばれている中、

自分の個性って何だろう、

といつも疑問に思っていた気がする。

 

今思えば、個性なんて人それぞれだし、

自分は自分でしかないし、

他人は他人でしかないし、

そんな風に思えるのに。

 

高校生っていう、思春期真っ只中の状態では、

1mmもそんなこと考えられなかったな。

 

同級生と比較しては、

自分って何なんだろう、

と思い悩んでいたりした。

 

今よりもっと哲学的だったとも言える。

 

『ブルーピリオド』を読んでいると、

あの頃の自分を思い出すとともに、

哲学的な表現が多くて、

色々と考えさせられるなぁと感じる。

 

おすすめシーン

 

とりとめのない文章を書いてきたが、

そんな自分が最もグッときたシーンが、

主人公が母親を説得する場面である。

 

自分の高校時代、両親を相手に、

将来のことだったり、

大学受験について相談した場面を思い出した。

 

そんな自分も娘と息子を授かり、

今度は親として子供達から相談されるのだろう。

あの頃とは逆の立場になるわけだ。

 

今になって、親が子供のことを考えるあまり、

リスクをおって欲しくないと感じるのは、

至極当然のことなんだろうなぁと感じる。

と同時に、ある程度リスクを許容しないと、

見えるものも見えなくなるし、

何より子供のためにならないとも思うが。

そこんところのバランスが難しいのだろう。

 

主人公の母親の気持ちは痛いほどわかるのだ。

そんなこんなで、このシーンが1番なおすすめである。

 

相変わらずの薄っぺらさであるが、

ここらで終わりにしたいと思う。

これ以上書くと、また読みたくなってしまう。

 

まだ続きがある漫画なので、

次の巻が出るのが待ち遠しい。