~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

新人研修〜1年目〜

 

4枚は私が先日『新人研修の見直し』というタイトルでブログを書いた。

(参照:新人研修の見直し - ~学びと気付きの場所作り~)

その続きを書いていこうと思う。

あくまで、自分の頭の中を、ブログにつらつらと書きながら公開しているだけで、中身は見られたものではないと思うので、ご注意を。

 

1年目の内容

 

1年目の内容を以下のようにしたが、もう一度見直していこうと思う。

『基礎=実務的内容』改☆

・服薬指導と薬歴

・コミュニケーション

・患者さんのための説明

・疑義照会&服薬情報提供書

・検査値&薬物動態

・薬剤師のアセスメント

 

ちなみに、1年間のスケジュールとしては、偶数月に2年目薬剤師対象の『応用→発展的内容』を、奇数月に1年目対象の『基礎→実務的内容』とすることを考えていた。

 

見直しをしようと思ったのは、内容がしっかり来なかったのと、どんな順番でやればよいかということまで詰めれればようかなと、思ったからである。

 

既に新入社員が入社した中で

 

先日のブログ自体は、まだ入社していない状況のものだったのだが、これを書いている現在、私の勤務する薬局にも新入社員2名のうちの1名が配属され、まだ2日であるが一緒に働いている。

 

その子が、ふと、次のように質問してきた。

「あの、家でどんな勉強したら良いですかね?」

この手の質問には慣れているし、今現在とんでもなく価値のある(他職種から評価の高い)薬剤師に変貌した後輩も、製薬メーカーから薬局薬剤師に転職した際には同様の悩みを抱えていた。

(その後輩は「学ぶことがたくさんあり過ぎて何から手をつければよいのかわかりません」という悩みだったが)

 

この質問を受け、内容を以下のように変更することを考えついた。

『基礎=実務的内容』改2☆

臨床思考とは(今後の学びのために)

②服薬指導と薬歴

③疑義照会&服薬情報提供書

④コミュニケーション

⑤検査値&薬物動態

⑥薬剤師のアセスメント

 

臨床思考とは

 

順番も記載させてもらった。

①の臨床思考とは何か、というのは毎回毎回同じスライドを用いて説明していた。

しかし、反転学習の形で資料を配布するのであれば、毎回毎回載せる必要がなくなるため、最初に定義や、学習の全体像を把握させるイントロダクションとすれば良いのではないか、と考えたわけだ。

 

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ちなみに、この4枚のスライドは、実際に私が使っているものである。

この中で、私は臨床思考を以下のように定義している。

(拙く、歯切れの悪い表現であるが、ご容赦いただきたい)

 

臨床思考とは、患者さんの生活や人生という大きな枠組みの中で、薬剤師として情報収集し評価し行動するために、考え続けることである。

 

なんだか良くわからない定義であるが、現段階ではこんなところである。今後、よりブラッシュアップしていく際には、定義し直したい。

この定義の中で、私が重要視しているところが『行動し続けること』と『考え続けること』である。

 

変わり続ける世の中で

 

なぜ、その2つを重要視しているかと言えば、どれだけ知識を得たとしても、実際に行動できない薬剤師や、考えることをせずに、ただ単にお薬お渡しマシーンと化している薬剤師を見てきたからである。

 

現在進行系であるが、ロボット化や、AI化が進む世の中で、上記の薬剤師は淘汰されていくであろう。

単に、物を渡すだけなら、あるいは、単に情報を渡すだけなら、ロボットやAIにとって変わられるのが目に見えている。

 

よく言われている言葉であるが、物を早く届けるのであればAmazonと同じ土俵で勝負せねばならず、情報を届けるだけであればGoogleと同じ土俵で勝負せねばならず、GAFAと言われる巨大企業の2つと勝負して叶うわけがない。

 

実際、Amazonは薬局産業に進行しているわけで、

であれば、我々薬剤師はどこで勝負すべきなのか。

そうしたことを考え続けなければならない。

 

ロボットやAIに出来ない、人間だからこそ出来ることは何なのか。それはやはり、患者さんのために考え続け、患者さんのために行動し続け、その結果、この人に薬のことを任せたい、そう言ってもらえるような、そんな薬剤師ではないだろうか。

そんなことを考えながら、そんな薬剤師を育成していきたいと強く思う今日この頃である。