~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

1日1論文〜15日目〜

今日もまた論文読んでみたブログである。

 

先日、久しぶりに聴いたJJCLIPでの青島先生の語りを聴いて、青島先生の書籍を読み途中ということもあり、あんな風に評価できるとよいなぁと憧れをいだく今日この頃。

と言いつつも、きっと今日の感想も薄っぺらくなる予感があるが、淡々と読んでいきたい。

 

(注意)

もしもこんなブログをお読みになられる方がいるとすれば、記載内容には全く持って自信がなく、他人に教えるためではなく、私自身の勉強のための記載なので、くれぐれもその点お忘れのないようにしていただきたい。

 

今回も月刊『薬局』の2020年1月号『Evidence Update 2020』に取り上げられた引用論文を『10分で論文を読むワークシート』を用いて読んでいきたいと思う。

(参照:資料ダウンロードページ | AHEADMAP)

(2020年1月号の引用論文を読むのはなぜか)

・引用論文にPMIDの記載があること。

・著者による引用文献に対する解説があるため、

 抄読会をしているかのように自己学習の中で、

 他者の意見を参考にできること。

今回も『認知症治療薬』の項目で取り上げられた論文を読んでいこうと思う。

 

PMID:31424411

 

Efficacy and Safety of Cholinesterase Inhibitors for Mild Cognitive Impairment:A Systematic Review and Meta-Analysis

Shinji Matsunaga et al. J Alzheimers Dis. 2019

 

いつものように、全文読めない状態であるが、Abstractのみでできるところまでやっていきたい。

 

・論文のPICOは何か?

P

(Abstract → Results)

Fourteen RCTs (six using donepezil, four using galantamine, and four using rivastigmine) with 5,278 subjects were included.

(Google翻訳:5,278人の被験者を対象とした14のRCT(ドネペジルを使用して6つ、ガランタミンを使用して4つ、リバスチグミンを使用して4つ)が含まれていました。)

: the ChEIs

Cplacebo

(Abstract → Results)

We found no significant difference in cognitive function scores between the ChEIs and placebo groups [standardized mean difference (SMD) = -0.06, p = 0.38, I2 = 76% ].

(Google翻訳:ChEI群とプラセボ群の間の認知機能スコアに有意差はありませんでした[標準化平均差(SMD)= -0.06、p = 0.38、I2 = 76%]。)

O

(Abstract → Methods)

We included randomized controlled trials (RCTs) of ChEIs in subjects with MCI, using cognitive function scores as a primary outcome measure.

(Google翻訳:MCIのある被験者を対象としたChEIのランダム化比較試験(RCT)を、主要なアウトカム指標として認知機能スコアを使用して含めました。)

 

・一次アウトカムは明確か?

明確か…

 

・真のアウトカムか?

毎度毎度であるが…認知症やMCIの真のアウトカムって難しいなぁと思いながら…代用のアウトカムっぽいのかなぁと感じる…

今回はMCI患者が対象でスコアの変化によっては認知症とされることもあると考えると…真と言えなくもないか…いや強引かな…

 

・メタ分析の4つのバイアス

→評価者バイアス

Abstractに記載なし

→出版バイアス

Abstractに記載なし

→元論文バイアス(治療のメタ分析)

AbstractのMethodsに『We included randomized controlled trials (RCTs) of ChEIs in subjects with MCI』との記載あり

→異質性バイアス

I2=76%との記載あり、異質性は高いと言えるかな

 

・結果

Results: Fourteen RCTs (six using donepezil, four using galantamine, and four using rivastigmine) with 5,278 subjects were included. We found no significant difference in cognitive function scores between the ChEIs and placebo groups [standardized mean difference (SMD) = -0.06, p = 0.38, I2 = 76% ]. However, in the secondary outcomes, ChEIs were associated with a lower incidence of progression to dementia compared with placebo (risk ratio = 0.76, the number needed to treat = 20). For safety outcomes, ChEIs were associated with a lower prevalence of fall than placebo. On the other hand, compared with placebo, ChEIs were associated with a higher incidence of discontinuation due to all causes, discontinuation due to adverse events, at least one adverse event, abnormal dreams, diarrhea, dizziness, headache, insomnia, loose stools, muscle cramps, nausea, vomiting, and weight loss.

(Google翻訳:5,278人の被験者を対象とした14のRCT(ドネペジルを使用して6つ、ガランタミンを使用して4つ、リバスチグミンを使用して4つ)が含まれていました。 ChEI群とプラセボ群の間の認知機能スコアに有意差はありませんでした[標準化平均差(SMD)= -0.06、p = 0.38、I2 = 76%]。 ただし、二次転帰では、ChEIはプラセボと比較して認知症への進行の発生率が低かった(リスク比= 0.76、治療に必要な数= 20)。 安全性の結果について、ChEIはプラセボよりも転倒の有病率が低かった。 一方、ChEIはプラセボと比較して、すべての原因による中止、有害事象による中止、少なくとも1つの有害事象、異常な夢、下痢、めまい、頭痛、不眠症、軟便、筋肉の発生率の増加と関連していた けいれん、吐き気、嘔吐、体重減少。)

 

感想

 

う〜む…

Abstractしか読めないものの、代用のアウトカムっぽいスコアの変化がプライマリーアウトカムなのだが、そこに有意差はなく…

さらに転倒以外の有害事象の増加と関連していたとなると…

MCI患者には積極的に処方となるのはどうなんだろうとなるわな…

まぁ本文読んでどうなるか…だがあまり変わらないのかな…

と今日も薄っぺらい感想で締め括らせてもらいたい。