学生時代に考えていたこと〜夢と現実〜②
昨日のブログでは、
進路に悩んだ末に、
建築学部を受験したいと決めた浪人1年目について、
書いたところで終わった。
今回はその後の出来事を書いていきたい。
浪人1年目。
東進ハイスクールの吉祥寺校に通っていたのだが、
今まで受験勉強らしい勉強をしたことがなかった私は、はっきり言って勉強した気になっていたと思う。
東進では有名講師の講義をビデオで受講することができたのだが、視聴するだけでできるようになった気でいたのだ。
当然のごとく、模試ではE判定。
今になって思うのは、
自分で解くという『トレーニングをどれだけ積めるか』が重要だと理解していなかったし、
どこか失敗するのが恥ずかしいと思ったり、
誰も私のことなんか気にしていないのに、
『他人にどう見られているか気にし過ぎてしまう』性質が邪魔していたと思う。
まぁ自意識過剰だったのだろう。
そんなこんなで、
実力不足のままセンター試験が近づいていく中、
私の弱い心を揺さぶる出来事が起こった。
父の願い
今まで、
私の進路に対して応援する言葉をかけてくれた父。
当時父は病院薬剤師(公務員)であったが、
私が一浪目の12月、
センター試験を1ヶ月後に控えた時に、
父は大きな決断をすることになった。
公務員を退職し、
自分の薬局を持つことにしたのだ。
そんな中、
受験を控えた私に父からの提案があった。
「薬学部を受けてみないか?」と。
提案の理由としては、
就職氷河期だし薬剤師の資格を持っていて損はないと思うし何なら薬局継ぐこともできるとか、
別に継げっていうわけではないけど、どうしても建築学部行きたいのならその後でもいいから行って欲しいとか、
そんな理由だったと記憶している。
ちなみに、
当時すでに薬学部が4年制から6年制に変わるという話が出てきており、
もしも建築学部に行ったあとに薬学部入学となった時に6年制になっていたら、
実質大学に10年間行くことになるわけだ。
そんなことよりも、
心の弱い私の奥底にあった考えは以下のようなものだった。
『この時期に志望校変更すればたとえダメでも言い訳になるのではないか』
なんとも腐った野郎である。
こんな恥部を曝け出すのはどうかとも思うが、
事実こういった邪な心があったのだから仕方ない。
今こうして書いていると、
失敗をかっこ悪いものと認識していたり、
その失敗を他人からどう思われるのだろうと気にしてしまう性格だったのだろう。
我ながら反吐が出る考えだ。
まぁもう過ぎてしまったことではあるので、
先に進めようと思う。
センター試験1ヶ月前に建築学部から薬学部志望へ変更した私は、
上記のような気持ちだったこともあり、
『何が何でも受かってやる』というモチベーションがなかったと思う。
『落ちても言い訳がある』とでも思っていたのだろう。
そんなやつが受かるほど受験は甘いものではなく、
薬学部受験は全滅に終わった。
俗に言うモラトリアム期
あっさりと二浪目突入となったのだが、
ここで以下のような気持ちを抱くことになる。
『今まで親の言うことに従順に歯向かうことなくやってきたが、本当に自分がやりたいことは何なのか?』
我ながらほんとに小さい男だなと思う。
ろくな努力もせずに、
失敗を恐れたり他人の目を気にした挙句、
その失敗を親に従っていたせいにしようとしていたのだから。
これを書きながら、
親に謝罪の気持ちで一杯になったし、
こんな私を見捨てずにいてくれて感謝の気持ちで一杯になった。
さてさて話を続けよう。
俗に言う『モラトリアム期』に突入した私。
(https://career-picks.com/business-yougo/moratorium/)
悩みながらの二浪状態を過ごしていたが、
本当に親不孝ものではあるが、
勉強そっちのけで『自分がやりたいことは何か』片っ端から調べていた気がする。
そんな私が真っ先に思い浮かべたのは、
漫画家になりたいということだった。
昨日のブログにも書いたように、
私は小さい頃から絵を描くのが好きだった。
漫画も好きで小学生の頃に漫画家になりたいという夢を見ていたころもあった。
小学生の頃と違うのは、
『サッカーのGKが主人公の漫画を描きたい』
どんな漫画を描きたいのかという点だ。
GKが主人公の漫画を描いて、
読者のGKへの理解を深められればという思いで、
漫画家になりたいと思ったわけだ。
その際に、
漫画家について色々と調べようと考えたのだが、
完全に母の影響だったと思う。
以前母から『絵を描くのが好きなのはいいけど、それで食べていけるかは別よ、絵は趣味にしておけばいいんじゃないの』と言われたこともあり、
実際の漫画家の生活や売れるための苦労などを調べようと考えたわけだ。
漫画関係の書籍を買い、
色々と調べてみると、
生活ができるレベルの漫画家になるのはなかなか大変だとわかった。
今思えば、
大変だからといって諦めるくらいの考えなので、
もしその道に進んでいたとしても上手くいくはずもないと思うのだが、
その時の私はそんな考えだったのだ。
さて、
ここでまた悩みながら、
モラトリアム期を過ごすのだが、
ここから先の話はまた明日にでも書いていきたい。
いつまで続けるんだと自分でも思うが、
まぁ気長に続けていきたい。