~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

勉強会開催の際に心がけていること

だいぶ間が空いてしまいました。

およそ1ヶ月ぶりの更新です。

 

今回は、有志の勉強会“釜石コンテント”の場で、

どんな点に気をつけて

どんな手段を用いて

参加した薬剤師の気付きに変えているのか、

という点について述べていきたいと思います。

 

内容を考える際に気をつけていること

 

以前のブログで、釜石コンテントの講師は、

基本的に私がしていることを書きました。

ですので、内容についても私が考えています。

 

manabi-to-kiduki-no-bashodukuri.hatenadiary.jp

 

今まで参加してきた都内の研修会だったり、読んだ書籍の内容から、

テーマやアイディアを得て、実際に使える形に落とし込むことに

主眼を置いて内容を考えます。

 

例えば、服薬情報提供書がテーマだったら、

服薬情報提供書自体を知っているのか?

知っている人は何故使わないのか?

書き方がわからないのか?

使うポイントはそもそも何なのか?

といったことを考えます。

 

その上で、

グループチャット、グループディスカッション、

個人ワーク、グループワーク、説明、ロールプレイ、

といった参加型の手法に落とし込みます。

 

同じく、服薬情報提供書を例にすると、

症例に対して、グループディスカッションをしたあと、

グループワークとして、その症例に対して服薬情報提供書を作成する、

といった流れを盛り込みます。

 

実際に考えて、使ってみて、流れを体験する、

単なる講義だけでなく、こういった参加型の研修会を心がけています。

 

構成を考える際に考えていること

 

特に目新しいところはないかと思いますが、

『はじめに』『本編』『最後に』といった3つで構成しています。

 

『はじめに』の時間では、

何故このテーマを選んだのか?といった導入を意識しており、

必ずグループチャットを入れています。

 

風邪がテーマの会では、

風邪の患者さんが来たら、どんなことを考えて何を確認しているか、

といったように日頃意識していることを気軽にお喋りしてもらいます。

 

グループチャットは、導入とともに、

アイスブレイクとしての意味合いもあります。

 

『本編』の時間では、

講義形式と、参加型の手法を組み合わせて、

知識を伝えて、それを実践してもらいます。

 

参加型の手法は、上記のものを2つ以上盛り込むことを心がけています。

個人ワークとグループワーク、

グループワークとロールプレイ、

などなど、『本編』の時間に少なくとも2つのセッションを入れます。

 

その際には、どうやったら、

自分で考えてアウトプットし、

他人の意見を聴いて考えて、

といった流れになるのか、ということを意識します。

 

研修でやってもらうと、そのようになるかは未知数ですが、

日々の業務に近い形になるように構成することで、

実際の場面でも使えるようになるのではないか?と思っています。

 

参加型の手法を使った研修を考えるのは大変じゃないか?

そう思った方にオススメしたいものがあります。

それは上記の『説明』です。

 

『説明』ってなんだ?と思われるかもしれませんが、

とても簡単です。

 

これだけは覚えて欲しい、という項目を講義した後、

隣の人と2人ペアになってもらい、教わった事をお互いに説明するのです。

 

つまり、アウトプットの時間を作るのです。

 

例えば、EBMの5ステップを講義形式で参加者に教えた後、

ペアになって『EBMの5ステップとは、ステップ1は〜で…』

といった感じです。

 

この時点で完璧に説明できる必要はありません。

説明してみる、という行為そのものが重要だと考えています。

 

この手法自体は、私が、一般社団法人エンドオブライフ・ケア協会の、

援助者養成基礎講座に参加した際に体験したものです。

参加後、早速取り入れました。

 

皆さんも、もしよろしければ使ってみてください。

簡単そうに見えて、『説明』するのは難しいので、

体験した参加者の知識の定着度も違ってくるのではないかと思います。

 

『最後に』の時間では、

ありきたりではありますが、研修内容のまとめや、

取り上げたテーマの発展的な展開をお話しします。

特別なことはしてません。

 

このように、構成を決めておくことで、

研修内容を考えやすくなっていると、個人的には思っています。

 

今回も駄文拙文の中、最後までお読みいただきありがとうございました。

何かヒントを得ていただければ幸いです。