~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

連携に必要なものとは何か?

医療や介護の業界で、

連携の必要性がキーワードとして挙がるようになり、

多くの年月が経っています。

そのことは、前回のブログにも書かせていただきました。

 

manabi-to-kiduki-no-bashodukuri.hatenadiary.jp

 

薬剤師の業界も、当然その流れの中にあります。

そして、多くの場所で、

顔の見える関係作りの必要性が叫ばれています。

 

ここで、一つの疑問が出てきます。

顔の見える関係が出来れば、果たして連携できるのか?

というものです。

 

顔の見える関係だけでいいのか?

 

上記の疑問に気付いたのは、

ふれあい歯科ごとうの五島朋幸先生のお話

がキッカケでした。

 

五島先生は、

新宿食支援研究会の代表をしており、

はじめてそのお話を聴いたのは、

確か2年ほど前だったと思います。

 

(新宿食支援研究会ホームページ)

http://shinnshokukenn.org

 

そこで、言っていたこと、それは、

顔の見える関係だけでは真の連携は出来ない、

腕と腹の底の見える関係が必要ではないか、

というものでした。

 

五島先生の主張の背景

 

先生の言う、

腕と腹の底の見える関係とは、

言い換えれば、

スキルとマインドに基づいた関係

ということです。

 

腕のない人(スキルのない人)がいくら集まっても、

患者を救うことは出来ない…

  

腹の底の見えない相手(マインドのない相手)と

いくら連携しようとしても、

そもそも連携など出来るわけがない…

 

五島先生の考えを聴いて、

当時すでに地域の薬剤師のレベルアップが必要だと感じて、

有志の勉強会・釜石コンテントを立ち上げていた私は、

大いに共感し、興奮を隠せませんでした。

 

(釜石コンテントのfacebookページ)

https://www.facebook.com/kamaishicontent/

 

釜石市の状況

 

私が、地域の薬剤師の友人達とともに、

釜石コンテントをはじめたのは何故か。

 

それは、地域の薬剤師の能力不足を感じたからでした。

 

釜石市に来た当時から、

この街の医療分野の一部では、

顔の見える関係性があったように思います。

 

多くの先人達が築いてきた歴史に裏付けられたものです。

釜石市以外で働いた経験はありませんが、

控えめに見ても、こんなに、

医師、歯科医師、薬剤師の関係性が

良好な地域はないのではないか、

そう感じたものです。

 

しかし、薬剤師に目を向けてみると、

その関係性を活かせていないし、

患者さんのための行動に結びつけることが出来ない、

そんな印象を抱きました。

 

薬剤師の能力を上げることで、

顔の見える関係を活かすことが出来るのではないか?

その疑問に対する答えを、

この活動を通じて証明していければ、と考えています。

 

釜石コンテントを続けてきて

 

今年で3年目に突入した釜石コンテント。

  

まだまだ道半ばではありますが、

スキルアップの場所を作り続けることで、

顔の見える関係が活かされている、

そう感じる事例が増えています。 

 

連携に必要なものとは何なのか?

 

この活動を続けてきて感じるのは、

顔の見える関係も、腕と腹の底の見える関係も、

両方あった方が良いということです。

 

私の関わる、もう一つの活動、

ケアカフェかまいしも含めて、

2つの関係作りの効果について、

次回のブログにて書いていきたいと思います。

 

駄文拙文ではありますが、

最後までお読みいただきありがとうございます。