~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

世の中を変えていくには

今朝は6時に自然と目が覚めた。

昨日は0時過ぎに寝たにも関わらずである。

 

娘に起こされた訳でもなく、

尿意を感じた訳でもなく、

何かに起こされた訳でもない。

 

そんな早く起きた朝。

flierで要約を読んだ。

ここ最近flierの要約を読むのをさぼっており、

久しぶりにじっくり読むことになったのだが、

著者の名前を見て驚いた。

 

なぜなら、著者である瀧本哲史氏のお話を、

実際に聴いたことがあったからだ。

 

釜石コンパスにて

 

瀧本哲史氏のお話を聴いたのは、

先日講師を務めたばかりの釜石コンパスであった。

 

(参照:釜石コンパスに参加して - ~学びと気付きの場所作り~)

 

私自身、釜石コンパスには何度も参加しており、

いつの釜石コンパスだったかは記憶が定かでない。


その時も、講師の1人として参加し、

瀧本氏が基調講演でお話したのだった。


当時、瀧本氏のお話を聴いて感じたのは、

早口で面白いことを言うな、

くらいの認識であった。

 

そして、大変失礼ではあるが、

話を聴きモチベーションが上がったものの、

瀧本氏が何をしているのか、

ほとんどわからないままであったし、

当然の如く、何を話したのかも覚えていない。

 

そんな瀧本氏が昨年亡くなったと聴き、

わずかな時間だが、同じ空間にいた者として、

言葉にできない喪失感を感じた。

 

今回のflierでは、瀧本氏が何を思っていたのか、

また、当時どんなお話をしていたのか、

振り返るキッカケとなり、

今の自分の気持ちとシンクロするものがあり、

頷きながらポジティブな刺激を得ることができた。

 

私の生きる意味は

 

以前にも同じようなことをブログに書いたが、

今回のflierを読んで、

『私が生きている意味とは何なのか』

とあらためて感じた。

 

毎日耳にする痛ましい事件。

たくさんの情報が流れる中で、

心揺さぶられ、心落ち着かず、

たくさんの感情が湧き起こり、

そんな感情に押し潰されそうになる日々。

 

時に閉塞感を感じることもある毎日の中で、

何とか世の中を良くしていきたいと、

漠然と思い、抽象的な事柄を考える。

 

そこで私は思う。

『私のようなちっぽけな存在に何ができるのか』

そう思うと同時に私が生きる意味を考えるのだ。

 

そんな疑問というか、青臭い問いに、

瀧本氏の語り口は答えを与えてくれるようだ。

 

今の世の中に必要なのは、

カリスマ的な影響力を持つ特定の人ではないと。

 

要約中に書かれていた。

「すごい人がすべてを決めればうまくいく」というよりも、「皆がそれぞれ自分で考えて世界をつくっていく」というほうが、本来あるべき姿なのではないか。だからこそ瀧本氏は個を変えるため、意見を「ばらまく」ことができる出版に力を入れるようになった。
https://www.flierinc.com/summary/2304
#フライヤー

 

これを読むと、私のような、

何処の馬の骨ともわからぬ自分でも、

世の中のためになるのではないか、

と勇気をもらえるのである。

 

また、私の目標である『本を出す』ことを

後押ししてくれるような記述もあった。

100万部売れても誰ひとり動かないよりも、たった10部しか売れなくてもその10人が大きな仕事をして世の中を動かすほうが、よほど価値は大きい。
https://www.flierinc.com/summary/2304
#フライヤー

 

たとえ10人しか読んでくれなかったとしても、

私の生きた証を残す意味でも、

私の考えに共感してくれる人が1人でもいれば…

そんな気持ちで『本を出す』

前向きに考えることができた。

 

パラダイムシフト

 

こんなことは書きたくないのだが、

私が日々仕事をする医療業界では、

『医者>>>>>>>>>>薬剤師』

と言ったヒエラルキーのようなものがある。

 

こんなことは書きたくないと言ったのは、

それを認めたくないとかそんなことではなく、

釜石で働く中では、そんな序列を感じないからだ。

(参照:釜石を福祉の街に - ~学びと気付きの場所作り~)

 

今日も、4月に入社した新人薬剤師が、

私の勤める店舗で3ヶ月間の研修期間を終え、

明日から別の店舗に配属となることもあり、

門前の医院の医師で、釜石医師会会長で、

岩手県医師会副会長の小泉先生に、

ご挨拶に行ったのだが、

その際、次のように声掛けしてくださった。

「昔と違って、様々な職種がチームとなって

 働く時代だ。そんな時代に薬剤師になって、

 よかったね。これからも頑張ってね」

と暖かい声をかけてくれた。

 

本当に釜石で仕事ができて幸せだ。

 

話を戻すと、そんな釜石とは異なり、

世間一般では、

医師と薬剤師はなかなか協力できず、

SNS上では、そんな構図を表す投稿を目にする。

 

最近では、日本医師会会長が変わったことで、

薬剤師達は不安になり、薬学生は将来を憂う。

 

そんな世の中を変えたい。

釜石でできているのだから、

他の地域でできないわけがない、

そう思う気持ちと、

どこかで釜石が特別なのか…?

という問いとが入り混じる。

 

そんな混沌とした気持ちに、

瀧本氏のパラダイムシフトの話が突き刺さる。

これから日本を変えていくことができるのは若者しかいない。政治の世界でもビジネスの世界でも、大きな変化をもたらすのは基本的に若者である。だからこれからの日本も若い人が政治家になったり、政策立案に積極的に関わったりして、国政の中心を担うようになるべきだ。

なかなか改革・変革が進まず、歯がゆい思いをするかもしれない。しかしじつは天文学会が天動説から地動説に変わった理由は、説得でも論破でもなく世代交代だった。古い世代の学者たちは、どれだけたしかな真実を突きつけられても、主張を曲げるようなことは決してなかった。

一方で若い学者たちは古い常識に染まっておらず、天動説と地動説を冷静に比較し、どうやら地動説の方が正しそうだと判断した。当初、地動説は圧倒的な少数派だったが、徐々に上の世代の学者たちが老齢となり引退すると、学者のなかで地動説が多数派に切り替わる瞬間が訪れた。これがパラダイムシフトである。下の世代が正しい選択をしていけば、いつかかならず世の中は変わるのだ。
https://www.flierinc.com/summary/2304
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世代交代がなされるまで、

時間はかかるかもしれない。

時に挫けそうになるかもしれない。

それでも続けていくしかないのだろう。

 

私がいつも思うのは、

薬剤師は主役にならなくてよい、

今よりも少しだけ他職種に認められ、

今よりも少しだけ患者さんに認められたいだけ、

ということだ。

 

そんな世の中にしていきたい。

そのためにも、行動し続けたいと思う。