~学びと気付きの場所作り~

◆地域での活動や、日々試行錯誤した事について書いています◆

マクロな視点で地域を見る

間が空いてしまいましたが、

前回に引き続き、

マクロな視点をキーワードに、

地域をどう見ていくか、

私見を述べていきたいと思います。

 

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地域の未来に薬剤師としてどう関わるか

 

以前のブログで、

消滅可能性都市のキーワードを取り上げました。

 

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年々減少し続ける人口を考えると、

地方の薬局でありがちな、

患者の奪い合いの発想は意味がないのではないでしょうか。

 

全国の薬局事情を把握しているわけではありませんが、

ほとんどの地域では、

会社の枠を超えた薬局同士は交流はないようです。

 

もちろん、

薬局もボランティアでやっているわけではないので、

どう利益を出すか、という視点で、

様々な活動をしているのだと思いますし、

その過程の中で、他社との競争は必要だと思います。

 

しかし、現状では、

“質の高い医療サービスを提供した上での競争”

とはなっていないのではないでしょうか。

(質の高い医療サービスとは何か、という点は今回は割愛します)

 

もしかしたら、薬剤師の行動が、

患者さんの人生に大きな影響を与えているかもしれません。

(論理が飛躍してしまいますし、大げさな表現となってしまいますが)

その結果、地域のありようが変わり、

さらなる人口減少に繋がることもあるかもしれません。

 

そう考えれば、会社の違いといった小さな視点ではなく

地域の薬局全体で、地域の未来を考える必要があるのではないか。

そう考えて日頃活動をしています。

 

自分一人が頑張ったところで

 

私がこのような活動をするようになったのは、

全国の熱い想いを持った、

医療や介護に携わる人々との出会いもキッカケの1つでした。

 

そんな方々との出会いにより、

薬剤師ってこんなこともできるかも、

薬剤師ってあんなこともできるかも、

そう感じる機会が多くなりました。

 

その結果、

目の前の患者さんにできることが、

自分の中にたくさんストックされていきました。

 

そのとき、ふと感じました。

自分が関われる患者さんの数は、

所詮、地域の人口のほんの一部でしかないということを。

 

地域の未来に薬剤師としてどう関わるのか考えた結果、

地域の薬剤師のレベルアップが必要だという結論に達しました。

 

その視点で活動しているのが、釜石コンテントです。

  

前回のブログにも書きましたが、

薬剤師という職の存在価値自体が問われている今、

一地域の小さな視点では意味がないのではないでしょうか。

 

地域で人材を育てる

 

地域の未来を考えるキッカケとなった出来事があります。

 

それは、釜石コンパスというイベントです。

今まで、5回ほど参加する機会がありました。

 

 

釜石コンパスは、2015年から始まった、

高校生を対象にしたキャリア構築支援プログラムです。

釜石では、過半数の高校生が卒業と同時に市外へ転出します。

“釜石を離れる前に釜石の魅了を知ってほしい”

その想いが、このプログラムの根底にあります。

USBグループ、一般社団法人RCF、釜石市の3者が連携し、

地域内外で活躍する大人と高校生による対話セッションを、

市内全校で実施しており、生徒が進路について、

多様な選択肢の中から自ら決定できる環境整備を目指しています。

参照:http://www.rise-tohoku.jp/?p=13784

 

釜石コンパスで、私は講師の1人として、

・高校時代に何を考えていたのか、

・薬剤師になったのは何故か、

・今の仕事のやりがいは何か、

という点について高校生に話してきました。

 

未来ある高校生と話す中で、

下の世代との対話が、いかに地域の未来にとって大切かを感じました。

 

今活動していることは、現在の現場で感じる課題に対応するために、

必要だと思ってやっています。

 

しかし、時代が変われば課題も変わりますし、

なにより、全ての物事に100%などないことを考えれば、

私が生きている間に全ての課題を解決することなどできないわけです。

 

であるならば、下の世代と課題を共有しながら、

「自分達はここまでやったから、あとは頼む」

という関係が地域でできれば、よいのではないでしょうか。

 

世代を超えた交流と、

世代を超えた課題の共有のためには、

人の集まる時間と空間、つまり“場所”が必要だと思います。

 

そんな場所が地域にたくさんできて、

ゆるい関係性の中で、住みよい街づくりにつながるよう、

今後も活動し続けていきたいと思います。

 

今回も、駄文拙文であるにもかかわらず、

最後までお読みいただきありがとうございました。